話し合い

話し合い

仮に俺との体の関係に不満があったとしても、浮気するからには何か理由があるはずだと思った。
奴から手を出したに違いない。
彼女から浮気をほのめかすはずがない。
俺はこのような状況になっても、100%彼女を信じていた。

 

本来ならば許されない行為だが、彼女とは別れたくなかった。
見た目も性格も美人な女性など、世の中に2人としていないだろうと思っていた。
だから、彼女と話し合いをすることにした。

 

彼女は泣きながら謝った。
俺の友達に脅され、無理矢理体の関係にさせられたのだと言う。
その割には親密そうだったが、友達が怖かったから演じるしかなかったのだと言った。
俺は友達よりも彼女の言葉を信じた。
いつの間にか、彼女よりも俺の気持ちの方が重くなっていたようだ。
男にも“恋は盲目”という言葉が当てはまるのかもしれない。

 

彼女と話し合った結果、俺たちの付き合いは続けることになった。
その代わり、脅されるようなことがあったらすぐに言ってほしいと話しておいた。
この時点では、友達が100%悪い事になっていたのだ。

 

しかし、俺は友達に衝撃的なことを打ち明けられた。
聞く耳は持ちたくなかったが、その事実だけはスルー出来なかった。
友達と彼女は俺が紹介するよりも前に知り合っていた。
彼女はフリーターなので、バイトを掛け持ちしていた。
カラオケのバイトは、俺が基本的に夜から明け方に掛けてで、
彼女が明け方から夕方の間のシフトだった。
もう1つのバイトは飲食店で働いていると聞いていたが、全く違った。

 

友達がよく利用している風俗店で働いていることが判明した。
嘘だと思いたかったが、お店の紹介ホームページを見せられた為、否定が出来なくなった。
彼女の常連客だった友達は、俺に紹介されてすぐにピンと来た。
お店の時はもう少し化粧が濃いが、声ですぐに分かったという。
彼女の方もすぐに分かったようだが、無視されたらしい。
お店では本番行為は禁止だったため、
これを餌に彼女と個人的に身体の関係になることにしたようだ。

 

どっちもどっちだ。
風俗で働いていることを内緒にしていた彼女も、
それを餌に彼女を抱いていた友達も、人としては最低だ。
俺は正直言うと軽くうつ状態に陥った。
大学に行く足も遠のき、彼女と連絡するのも嫌になった。