合意のセフレ?!

合意のセフレ?!

ある日のデート。
彼女との待ち合わせ場所に行く時、知っている顔とすれ違った。
その日は日曜日で学校がお休みだった。
だから、友達と会うことはないはずだった。
でも、アイツが待ち合わせ場所近くにいた。
ほんの一瞬の出来事だったから、確信は持てないが、確かに奴が俺とすれ違ったのだ。

 

その日は違和感を覚えつつもデートを楽しんだ。
しかし、それ以降も同じようなことが何度か続いた。
学校で友達に聞いてみると、確かにそこにはいたと言う。
雑踏の中に1人でいることに違和感を覚えた俺は、何をしていたのか追及してしまった。
「気になるなら彼女に聞いてみれば?」と意味深なことを言い出した。

 

彼女との待ち合わせ時間前に必ずいるアイツ。
もしかしたら?
そんな風に思わざるを得なかった。
その日のうちに彼女に聞いてみたが、
しらばっくれているのか「知らないけど、なんで?」と聞き返された。

 

怪しいと思ったら最後だ。
2人の行動が気になって仕方がなかった。
彼女とデートをする日、時間よりも30分早めにその場所に行くことにした。
そこに友達が彼女の腰に手を回しながら歩いてきた。
俺がいることも知らずに、しばらく見つめ合って何かを話している。
15分くらいそんな状態でいただろうか。
イライラする気持ちを押さえながら、俺はずっと息を潜めて見ていた。
その時点でアウトだということは明らかだが、尻尾を掴んでやろうと思った。

 

俺がそろそろ登場するだろうという時間になると、2人は濃厚なキスをして別れようとした。
そこで俺は目の前に出て行ってやった。

 

「てめぇ、何やってんだよ!人の女に手を出すなんて最低だな」

 

一発殴ってしまった。
そこで友達が立ち向かってきたら乱闘になっていただろう。
冷静な友達は「ちょっと場所移動しようぜ」と人気のない所に誘導した。

 

俺がどういうことなのかと友達に責め立てると、
奴は「見ての通りだよ。オマエが来る前まで彼女といいことしてたんだよ。
彼女のお望み通りにな」と訳の分からないことを言い出した。
そんな訳はない、そんなはずはない。
俺は言葉にならない言葉を発していた。

 

俺の彼女が望んだんだと奴は言った。
奴は美人を抱きたくて、彼女は俺との行為に不満を持っていた。
2人は合意の上だった。
彼女はなぜか泣いていた。
何も言わずに泣いていたのだ。